Apple IDアカウント管理ページで、「このApple IDはセキュリテイ保護のためろっくされています」と表示されている

これは「突然Apple IDがロックされた話(前編)」の続きの話です。前編はApple IDがロックされてから、サポートに連絡、データーバックアップまでのお話でした。バックアップについては、続きがあります。

連絡先のバックアップでつまづく

連絡先のバックアップので、Googleアカウントで同期する方法がありましたが、これはGoogleアカウントの連絡先にあるものがiPhoneに同期されるだけで、iPhoneにある連絡先をGoogleアカウントに同期できるものではありませんでした。

電話帳バックアップの方法としては、各キャリアが提供しているアプリか、Googleドライブを使う方法がよさそうです。

各キャリアのアプリを使うときのサポートページ

Googleドライブを使うときの参考ページ

ただ、Apple IDをロックされると当然アプリもダウンロードできません!どうするどうする……と思っていたときに、ある人に仕事の話ついでに今回の事情を相談してみると、自分が思いもしなかったアイデアをいただきました。

「おゆきさんのApple IDでログインしてアプリダウンロードしたら?」

有効なApple IDでアプリをダウンロードする

はっとしました。神か、あなたは神なのか!?

盲点でした。わたしの頭もガチガチにロックされてたんですね。発想を変えることの大切さよ……。そして、次のような流れで無事電話帳のバックアップをとることができました。

  1. 「iTunesとApp Store」に設定されているApple IDをわたしのIDに変更
  2. ロックされた人のキャリアがauなので「データお預かり」というアプリをダウンロード
  3. 連絡先のバックアップ(写真、動画、カレンダーもバックアップできますが、写真や動画のバックアップはしてたので連絡先のみ)

ただ、バックアップデータでは、iPhoneにある電話帳の件数より15件ほど電話帳の件数が足りませんでした。ちなみに、Google ドライブを使った方法でも試しましたが、同じ件数しかバックアップできません。

400件ほどの連絡先の中から探し出す気もおこらなかったのと、本人もOKとのことで、取得できる電話帳だけバックアップしました。

新しいデバイスとして復元

リカバリーモードを使って、新しいデバイスとして復元します。次のAppleのサポートからいただいた手順通りに復元をしました。

  1. デバイスをコンピュータに接続して、iTunes を起動します。
  2. デバイスが接続されている状態で、以下の方法でデバイスを強制再起動します: 
    • iPhone 6s 以前、iPad、iPod touch の場合:スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に押します。Apple ロゴが表示されても放さず、リカバリモードの画面が表示されるまで両方のボタンを押し続けてください。 
    • iPhone 7/iPhone 7 Plus の場合:スリープ/スリープ解除ボタンと音量を下げるボタンを同時に押します。Apple ロゴが表示されても放さず、リカバリモードの画面が表示されるまで両方のボタンを押し続けてください。 
    • iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus の場合:音量を上げるボタンを押して、すぐに放します。音量を下げるボタンを押して、すぐに放します。続いて、「iTunes に接続」画面が表示されるまでサイドボタンを押し続けます。 
  3.  iTunes ロゴが表示されると、コンピュータに “「アップデートまたは復元を必要としている [デバイス] に問題があります」というポップアップが表示されます。”
  4. “「復元」を選択します。”
  5. “「復元とアップデート」を選択します。”

復元が完了したら初期設定をし、新しいApple IDをつくって設定完了です。

このとき、iCloudやiTunesからバックアップをするとアクティベーションロックが再度適用される(つまりもとに戻る)場合があるということで、それ以外で必要なデータはバックアップする必要がありました。

実は一度失敗をしてしまって(いろいろいじって電話帳が全部消えた)、iTunesにあるバックアップから復元をすると、データは復活したけど状況変わらずの状態に戻りました。

まとめ

長い戦いでした。結局はじめにロックされてから1ヶ月ほどかかってしまいました。

もう10秒に1回「Apple IDパスワードを入力してください」というポップアップが出ることもありません!(これが一番ストレスだったようです)とはいえ、全部消えたアプリを元に戻すにはまだまだ時間がかかります。何のアプリを使ってたのか、スクリーンショットをとっておけばよかったなと思いました。

これを機会に、自分のデータもiCloudを使うのをやめたり、電話帳をGoogleアカウントでバックアップとりました。電話帳や写真など消えたら困るものは、各キャリアが提供しているアプリやGoogleのサービスを使ってバックアップをとっておくのがよさそうです!